女性のための必殺護身術

女性の力でも痴漢を簡単に撃退できる方法をまとめます

男の急所はなんであんなに痛いの?女性も必見!~その2

           

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 男の急所の痛みの原因について、「男の急所はなんであんなに痛いの?女性も必見!~その1」で、ぶつけたとき、あてられたときなどにどんな種類の痛みがするのか?」、「痛がっている姿はどんな風に見えるのか?」など格闘技教室の男女メンバーにアンケートをとった内容をもとに、まとめてみました。

 

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 続いて、いよいよ本題である「なんでそんなに痛いのか?」の真相に迫ってみたいと思います。

 

 

 

 

悶絶する急所の痛み。原因は睾丸が内臓だからです。

 男の最大の苦しみ「急所痛」の原因は、睾丸が内臓だからなんです。

普通に考えると、「内臓がなんで外にあるの!? おかしいやん!」と考えてしまいますよね。私もこれを知ったとき「嘘じゃない?」と最初は信じられなかったです。

 だって、普通に考えて、内臓って、呼び名の通り「体内にある臓物」なんですよ。人間にとって、大事なものは、おなかの中に大事にしまわれてしっかり守られています。

 それでは、なんで睾丸だけ外にぶら下がっているかというと、過去記事でも説明ましたが、「精子が熱に弱く体温より低い環境じゃないと作れない→そのため睾丸を外に出して熱から守るように体が進化した」が理由です。しかし、実は外にぶら下がらずにおなかの中にしまっている時期も男にはあるのです。

 お母さんのおなかの中にいる胎児の初期の頃は、男は睾丸を体内に持っている

 お母さんのお腹の中にいる、赤ちゃんの初期の頃、産まれてくる時よりずっと小さいころ、睾丸は体内にまだ入っていて、股間にはぶら下がっていません。腎臓の位置くらいにあるといわれています。それが、成長すると共に、初めの位置からどんどん下がってきて、袋に入った状態で生まれてきます。お腹の中にしまっている時代があるんだということに、びっくりですが、そのまま入れておけば良かったと思うのですが、無理なようです。泣

 

急所特有の独特な痛みの理由について

 女性の方が読まれておられたら、伝わりにくくて申し訳ないのですが、急所に衝撃をうけると、「腹痛」、「吐き気」、「腰痛」、「呼吸困難」が起こります。私は格闘技教室に行っているのですが、そこの女性軍団に説明すると、「股間が痛いから苦しんでるんだと思ってた!」との意見があっという的に多かったです。

 そりゃ、股間を押えて「うーうーー」言っているのだから、そう見えて当然だとおもいます。が!実のところ、男は上に書いたような痛みがするから、苦しんでいるのです。

 普通、手や足などをぶつけたときって、「いててて」となっても、皮膚感覚的な痛みだと思います。決して、苦しくなったりはしませんよね。それなのに、なぜに男性の睾丸だけは、「おえぇぇぇぇ」っという吐き気を催す痛みになってしまうのか、調べてみました。

 

 腹痛・吐き気を伴う苦痛の原因は、腹膜と白膜由来の内臓痛がするからです。

 腹痛・吐き気を伴う原因は、「おなかの中にある腹膜」「睾丸を包んでいる白膜」の2つが原因と言われています。ややこしいので1つずつ説明します。

 

腹膜由来の痛みの原因について

 

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睾丸は「もともとはお腹の中にあった→産まれる前に外に出てくる」とお話しました。実は外に出てくるときに腹膜に一緒に包まれて出てくることが、吐き気を伴う原因の1つのようです。腹膜ってなに?っと思うと思うので、簡単にご説明します。

 

腹膜とは?

  簡単にいうと、内臓を包んでいる透明な膜のことです。体の中にある胃、腸などの内臓はすべてこの腹膜という袋に包まれているのです。睾丸ももともとは体の中にあるのでこの中に入っています。股間に降りてくるときも、この腹膜が外に垂れ下がる感じで一緒に睾丸と下りてくる仕組みになっています。当然、同じ腹膜なので、睾丸とお腹の中の腹膜はつながっています。

 ビニール袋に入ったボールをおなかの中から外に出しているとイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。

外からみると睾丸は陰嚢、いわゆる玉袋という袋に入っているは、皆さんよく知っておられるとおもいますが、実は、睾丸は陰嚢と腹膜という袋で2重に包まれているのです。

 

 上の説明のように、睾丸と体の中の腹膜はつながっているので、ぶつけたり、蹴られたりすると、股間部分の腹膜だけでなく、お腹の中の腹膜にも強い痛みが一緒におこります。

 

 

白膜由来の痛みの原因について

 

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睾丸は別名「金玉」と言われています。私は馬鹿だったので、小さい頃は本当に金色の玉を自分は持っているんだ!と本気で思っており、折り紙を買ったときに入っている、「神々しく、煌びやかな金紙」を見ていると、「こんな色の玉を持っているって、男ってすごいなぁー」とドキドキしていたものです。こんな馬鹿な私のことはほっておいて説明します。

 

実は睾丸は、「金玉」ではなく「白玉」なんです!

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睾丸は金色などはしていなくて、白色なのです。ふぐの白子と同じような白い色をしています。なんで白いかというと、「精巣(せいそう)白膜」という膜に包まれているからです。この白膜について説明します。

白膜とは

 睾丸を包んでいる白い膜のことを呼びます。なんでこんな膜に包まれているかというと、か弱い睾丸を外からの衝撃から守るためなのです。

この白膜、実はすごい強度を持っていて、ちょっとそっとじゃ破れたりしない頑丈膜なのです。睾丸は、約30kgくらいの負荷が掛かると潰れてしまうといわれていますが、日常生活でよほど運悪くぶつけたりしない限り、まず、潰れることはありません。それも、この「精巣白膜」がしっかり守ってくれているからなのです。

 

 そんな男の強い味方の「精巣白膜」、「これに包まれていれば大丈夫だぜー」と睾丸君も一安心というところかと思いきや、この精巣白膜には痛感神経が集中しているため、ほんの些細な衝撃でも、睾丸は他の内臓よりも強い痛みを感じるようになっています。

 まさに悲劇!、強いプロテクターになってくれると思っていた「精巣白膜」そのものが痛感神経の固まりで、男の苦しみの原因になっていたのです。

このように、「腹膜」、「精巣白膜」の2つに由来する痛みが、「吐き気、腹痛、腰痛、呼吸困難」と言った、男性の急所特有の痛みの原因となっています。

 

番外編 「男には急所中の急所がある!」

 男が世の中の女性に絶対に知られたくないこと、それは、「急所中の急所」を持っていることなのです。女性の皆様は、常識として「男の股間は急所で、いざっていうときは蹴り上げたら痴漢も楽々倒すことができる」と知っておられると思います。

 実は睾丸以上の急所中の急所が男にはあるのです、その名は「精巣上体」といいます。ではこれについて説明します。

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ちょっとリアルな図で申し訳ありません。図をみると「睾丸の後ろにぴょこっとのっかっている水色の何か」があると思います。これが「精巣上体」と言われる箇所です。どんな仕事をする場所かというと、「作られた精子の保育器」なんです。(詳しくは別記事で説明していますので、そちらを参照下さい。)

 

 

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そしてこの「精巣上体」恐ろしいことに、まさに痛感神経がむき出し!!な箇所なんです。どれくらい痛いのか、私は持っているので試してみました。

 すこーーしの力でつまんでみたところ、

「ぎゃあああああああ! 死ぬ!!!」

というくらい痛かったです。とにかく脂汗が止まらないくらいの危険度でした。睾丸の×100倍くらいの痛みがします。それくらい弱い箇所だとあらためて悟りました。

 当然、睾丸の上にのっかっている部分なので、ぶつけたり、蹴られたりしたときに、運悪く一緒にあたってしまう可能性がほんとに大!!なのです。睾丸もこれまで離したとおりとても痛いのですが、この精巣上体も一緒に痛むとなると、男はどうなることやら(恐)汗×10000リットルです。

 女性の皆様は護身の知識としてぜひ知っておいておかれると役立つと思いますのでぜひ豆知識としてどうぞ!!

金玉の語源について

 金色でもないのに、なんで金玉と言うのか語源について調べてみました。するといくつかの諸説があるのでご紹介します。

1子供の種=宝をつくる箇所だから。

 「大昔から人々の中で価値の高い宝と絶賛されていた金と同じくらいの価値がある」から名づけた。うん、これは納得です。大事すぎる場所なのでそう呼ぶのはふさわしいかもです。

 

2生命に関わる大事な箇所だから。

 昔の言葉で別名「キビシタマ」と呼ばれたりもします。1835年くらいの書物に実際に書かれているそうです。

 これは、打ったり、蹴られると命に関わる場所=急所という意味合いで、大昔の人々が呼んでいたのかもしれませんね。

 

どぶろくに見立てた

 江戸時代などは、今でいう透明黄色な清酒というものが存在しませんでした。どぶろくという白い濁った酒が主流です。この白い酒=精液ににていることから、それの製造元酒造である睾丸を、「酒(き)の玉」と呼んでいて、後々に訛ってきて、「きんたま」と呼ぶようになったと言われてます。

 

 以上のような説が代表的な語源と言われてます。なんだか、昔の人の発想っておもしろいですよね。みんな、的確に睾丸が弱点であることや、大事なものを作っている箇所であることを、しっかり分かっていたんだなぁっと。

今回も長々と色々説明しましたが、最後まで読んでくださった、あなた様に感謝です。ありがとうございました。